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第54回「デート向きの映画って?」

 昨日、春分の日は生憎の雨。お墓参りの帰り道、濡れた石畳ですってんころり。とっさに右手を付くも、お尻からドスン。「あいた、たた・・・」これは絶対、流血してるに違いない。加えて爪の2,3本折れてやしないかと、恐る恐る右手を点検。「あれれ? 擦り傷ひとつ無し」う〜ん、ミラクル! やはり日頃の行いか? お彼岸の中日(=春分の日)が極楽浄土に最も近くなる日って、本当なのね。おじいちゃん、おばあちゃん有難う。元気にお仕事がんばりま〜す♪

 と誓ったものの、本日お店はお休みなのです。金曜日だというのに済みません(銀座村では、今夜休業のクラブが多いようです)。お客様、また来週よりお待ちしております。そうそう、先週からお店の連絡先をプロフィール欄に載せています。‘夜まで待てない1’連載の頃から「お店は何処ですか? マリアちゃんに会ってお話したいんだけど・・・」というようなご質問が実は一番多かったのですが、お店の方針でお答えできなかったのです(←銀座で35年の地道なお店でして)。しかし最近、新たなお客様をおもてなしできる準備も万端整いましたので、ご興味のある方は是非遊びにいらしてくださいませ。わたくしも楽しみにお待ちしております。

 さてさて、今週のご質問はハンドル・ネーム‘カルビ塩’さんより。「先週の美術評、面白かったんですが、肝心のウルビーノのビィーナスについてもっと解説が欲しかったです。‘ヌードの手本’て? あと、マリアさん映画好きのようですが、最近のお薦め映画があったら教えてください。できればデート用のをお願いします。」・・・ウルビーノのビィーナスについては、携帯サイト‘The News’おとなのじかんをご覧ください(笑)。「女神の下っ腹」「女神の下っ腹の下」と、2回に渡って書きました。下っ腹が出た女は、日本男児にとって魅力的か否か? みたいな。
 因みに「ヌードの手本」とは、ティツィアーノに続く画家達が‘ウルビーノのビィーナス’をお手本にして裸婦を描いた故。それまでの神話的な要素をおさえ、生々しく艶かしいビィーナスを描いて絶賛されたそうな。貴方は女性に「挑むような瞳」で見られたことがありますか? あははは。
 そう言えば、先日見た映画‘レンブラントの夜警’の中にもこんな台詞がありました。「ティツィアーノのように描いたら?」17世紀のオランダにおいても、ティツィアーノは威光を放っていたようです。
 で、映画ですよねぇ。ここ最近でイチバン素晴らしかったのは‘明日への遺言’。ですが、これはデート向きかなぁ・・・。しかしダントツお薦めです! この映画自体が‘明日への遺言’。‘ノーカントリー’よりアカデミー賞です、わたくしの中では。ノーカントリー、面白いっちゃぁ面白かったけど。あれがホントにアカデミー賞なんで賞? 病んでる。実に病んでますな〜。
 病んでるつながり(?)で‘窯焚〜KAMATAKI’の主人公も病んでましたが、窯焚(陶器を焼く作業)を通して見事に蘇生。太古の昔から、炎のもつ底知れぬ魔力って凄い。吉行和子さんはもっと凄〜いと感服致しました。余談ですが、何故この作品がR−18なのか? ラスト・コーションのR−18とは全然意味が違う気がする・・・。
 ‘バンテージ・ポイント’も面白かった! スリル&サスペンスでハラハラ&ドキドキ→このドキドキは、恋するドキドキ!? と勘違いさせる作戦、なんて如何でしょう? そう言う意味では‘ジャンパー’もよいかも。‘魔法にかけられて’は途中でラストがどうなるかミエミエですが、安心して楽しく見れますよん。彼女が、夢見る夢子ちゃんタイプならストライク。ベタな演出でイケます。彼女の純粋度が量れたりして? この映画に「とっても良かった!」とウルウルするなら、純度100%の希少価値です。一生大切にしてあげてください。
 あらあら、今回は六本木ヒルズで見た「ムートン・ロスシルド ワインラベル原画展」を語りたかったのにな〜。大好きなシャガール、ピカソ、ダリ、ミロ、ブラック、ウォーホル・・・。ワイン好きな方もそうでない方も、また来週。

ちーママ・マリアへの質問メール(ハンドルネームも書いてね!)


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