江本昌子の「ぶちおきゃん!マチャコの思い出話」 第59回「PTA」  江本昌子公式ホームページ

江本昌子の

著者:江本昌子

第59回「PTA」

毎週木曜日更新

作者へのお便りをお待ちしてます。

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子供が小学校の時はどうしても1回はPTAの役員を引き受けなくてはならない。私は暇そうでおとなしめの研修部を選んだ。12人いる中 部長選出はクジ引き、これで絶対文句無しねと引いたクジは見事に大当たり。宝くじには当たらなくても こんな時にかぎって部長のクジ引くんだから どうしたもんやろねえ。

年度始めのPTA総会で各部長はひと言御挨拶。
私は「家庭教育学級に毎回参加された方には皆勤賞を差し上げます」と私ぶちかましちゃった。
はてさて家庭教育学級ってどんなものなのか前年までの資料を見せてもらった。
税金 法律 救助教室 かた!参加人数10人から20人 少な!さあ どうやって家庭から学校に来てもらえるかしら。聞けば何をしてもいいと言われる。それではと女性の好きな料理、旅行、占いなどの魅力的な教室に埋めて案を学校に提出した。

そうしたところ少しの予算を出していただける市からクレームがついた。市役所の教育課に呼び出され私と副部長の二人の前に長椅子いっぱいの課の人達。暇なんかい クレームは簡素すぎて内容がわからないと言う 料理教室のどこがわからないのか こっちが聞きたい
なんのことはない 親と子供の為になる○○教室。子供が成長する○○教室。と前説の形容詞をつけ加えてOKが出た。本当お役所仕事。

第一回目は私の漫才&占い教室。市役所で一番揉め校長先生の話しとセットならということで決まった講演。何人来るかなあとフタを開けてみると120人。これじゃ教室に入りきれないと急遽広い礼法室に移動。大勢の母親の前で話される校長も嬉しそう、しかし先生の持ち時間15分と釘をさしてたのに大ギャラリーに気をよくして話しが長い
「チィ〜ン。校長先生お時間です」ごめんなさ〜い。盛り上がった教室はその後もたくさんの参加者に恵まれ嬉しいかぎり。
困ったのはバス旅行でバス1台定員50人に対し130人も応募があり泣く泣く抽選で決めた。なんたって洗剤一式お土産付きの工場とビール工場見学やもの。どこが研修旅行かって?為になったわよ、ビールは斜め45度に注ぐとポップが抜けにくいとか瓶ビールは2時間前に冷やすのが一番美味しいって勉強になったわあ。結局皆勤賞は6人。学校に泣き付いて図書券を出してもらった。

ある日スーパーで買い物してたら見知らぬ人からポンと肩を叩かれた。「私バス旅行に毎年参加させてもらってますが あんな楽しかったバス旅行は初めてでした 有難うございました」と礼を言われた。昼食の場で6年生の親から自己紹介と言われドキドキしてたらあなたの司会で「では○○校長ー!」って口いっぱい頬張ってる校長がずっこけて大笑い あんなに笑ったの久しぶりでしたと嬉しいお言葉。よかったよかった部長やっててよかった。

PTA、児童 生徒の教育効果を高める父母と先生が学校単位に結成する組織のことだが このTのティチャーの色が薄くなってきているように思える。モラルを越えたうるさい親が多くなってきて大変だけれどもリンと構えて元気を出してほしいものだと思った。

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